2023年4月30日にGEISAI#22を開催することにしました。前回と同じく、30歳未満の参加資格です。審査員がいて、審査員が決めた作家に賞金を提供して、中野の小さなカイカイキキが運営するギャラリーでの展覧会をしてもらう、と言う物です。
同日、新しいGEISAIを立ち上げます。
GEISAI Classicと言う、30歳以上限定の物を実験的にやってみようと思います。
此方は細かいことは決まっていませんが、せっかく大きな会場をブッキングして、人をたくさん集める努力をして、お客様も来てくれるわけなので、既に30歳を超えた人々の展示の機会を作るのもロジックかなと思った次第です。審査員による審査はなく、ただその場で展示していただくだけではあります。
いろいろ文句が聞こえてきそうですけど、文句があるなら他所では、たくさんの公募展などがあるわけですから、我々のイベントを選ばなきゃ良いので、文句ある人は最初からこのイベント、みないようにしてください。
そんな感じです。
GEISAI#21を8年ぶりにやって思ったのは、僕らのような零細企業でも、金の続くウチは、若者のインキュベーションをするべきだ、と言うことでした。
過去のGEISAIでデヴュー出来た作家達は、私を嫌悪し、ひどい態度、振る舞いで、ああ、せっかく私財を投じてスタッフも出来る限りは親切にしてるつもりなのに、重箱の隅を突くような文句の数々しか言わない自己主義すぎるアーティスト志望の人間達との軋轢に馬鹿馬鹿しいわ!と、やる気を無くしたのですが、そんな小さいことよりも、アーティストが大勢デヴューできている事実に、ちゃんと注目すべきでした。
とは言え、#21でも、おかしな輩がアタックして来て、セキュリティを強化して、入り口には金属探知機と持ち物検査を入れたり、ごっついセキュリティを何十人も雇いました。そこまでしてでも、やるべきか?と問われたら、今はそう言う時代に変化してしまったし、未来を作る人間への賛助に賭けるべし、とも思いました。
また、30歳以上でチャンスを掴みたい人へも門戸を開こうとも思いました。それがGEISAI Classicです。GEISAIは同人を募る公募展じゃないので、何度も何度も出てきて常連さんになって、その発表を目標にしてもらうようなイベントでもない気がするので、レターフォームで、審査させてもらって、参加の可否を決めたいと思います。と言うか、はじめての開催形式なので、全て実験です。やりながら詰めていきたいと思います。
僕らでしか出来ないデヴューの仕方、導き方があるので、今後も金と気力が続く限り、このイベント、やってみようと、考えてやることにしました。
ヨロシクお願いいたします。
村上隆 (アーティスト/カイカイキキ代表)