GEISAI#11 フォトレポート
出展者の数や会場規模は史上最大、審査員全員が外国人というのも史上初、そして、新コンテンツ「学園祭実行委員会」も別会場で開催されるなど、あらゆる面で初初づくしでヴァージョンアップしたGEISAI #11。遙か遠くまで続くブースの列や、各所で同時開催されるイベントの濃さに、会場に足を踏み入れた瞬間、圧倒された人は多いのでは? とにかく、大きいということは、それだけたくさんの才能に出会えるチャンスが多いということ。ゆずのシークレット・ライブなど、大スクリーンに流れる豪華なステージ・イベントの様子をときおり見ながら、ぐるりとブースを巡って、気になった作品をピックアップしました。
940組もが参加した展示ブースを回ると、前回と比べてお祭り気分はやや薄れ、審査にかける本気モードがいつになく濃厚。外国人審査員の目を意識したのか、女子高生やエロといった日本カルチャーからのダイレクトな主題が目立つのが印象的でした。学園祭実行委員会というプチアキバの出現に度肝を抜かれ、オタク文化のエキスが詰まったMr.の初監督映画に感動し、そして、大勢の海外からのお客様の熱心に会場を回る様子に驚かされたGEISAI #11。日本から世界へ向けたアートの発信力は、底なしにパワーアップし続けていることを、しっかりと実感した次第でした。
- 展示エリアに入るなり目に飛び込んできたリンゴ少女は、Gallery TACHIBIの出品者。会場の人気者でした。
- 同じくTACHIBIブースの島内聡士さんの作品。立川美術学院関係者に提供してもらった鉛筆で制作したもの。
- 雑誌『smart』とのコラボ企画で見いだされた、若き高校生アーティストたち。左から2番目の伊東謙介さんは個人ブースでも発表していました。
- 村上隆フラワー・デコレーションをつけて、レスリー・キーさんに撮影してもらえるコーナー。
- 山崎龍一さんは、たよりなげなキャラが登場する絵と立体を発表。
- 細部までびっしり重ね描きがされた朝倉夕加里さんの「dull」。見入ってしまいました。
- 廉勝一さんは、作品のイメージまんまの笑顔が素敵な方。
- 開場早々に作品が売れ、よろこびもひとしおの伏黒歩さん。
- 見事金賞を受賞した中村協子さんのこの作品にはやられました。「They are all Punks!!」だって!
- ありそうでなかったリアル浮世絵が衝撃的。作者は台湾から参加者の陳▲耀さ ん。(▲の字は、「敬」の下に「手」)
- パステルを併用して繊細に表現した春草絵未さんの「aurora」。
- 木谷安憲さんの「First Date」はラブリーでインパクト大。
Photo & Text by Noriko Miyamura