1年半ぶりにGEISAIが帰ってきた!! しかも、かなりパワーアップして。
2002年より1年に2回行われてきたGEISAIは、2006年9月のGEISAI #10で一旦は終了。「新たなアートマーケットを創造する」という 大テーマのもと、アーティストが直接作品を展示販売することで、今までの日本にはなかった市場開拓を狙ったものであった。確かに、ここ数年で、アートの世界は多岐に広がり続け、ファッションやデザイン業界にも影響を与えるようになってきたし、GEISAIの狙いどおりに日本でもアートを買うということが一 般化してきた。

GEISAI自体もどんどん巨大化し、パリのカルティエ財団現代美術館ので展覧会で、GEISAI出身アーティストが招待されたり、バーゼルやマイアミなど、世界の一流アートフェアに参加したりと、日本を飛び越え、ダイレクトに世界につながっている。

そんな状況の中、2008年5月に再スタートしたGEISAIは、さらに大きな野望があるようだ。まずは通常のGEISAIの要素を凝縮した「GEISAIミュージアム 2」として、主に世界の美術館の館長クラスを審査員に迎え、約700組の参加アー ティストから上位3名と特別賞を発表するだけでなく、出展者全員の評価も発表。持ち味である学園祭のような、一種フリーマーケットのような楽しい雰囲気を 残しつつも、台湾のスーパーユニット、F4のヴァネス・ウーや声優で歌手の平野綾、秋葉原が生んだアイドルグループAKB48らの本格的なステージが加わることで、出展者だけでなく、多くの来場者たちを巻き込み、巨大なイベントとして完成されてきた。

『スター・ウォーズ』でも『バットマン』でも第2作目はその世界観が深みを増し、驚愕の事実や新たな敵役が登場するものである。あえてこれまでのGEISAIを第1部と呼ぶならば、GEISAIの第2部は、始まったばかりだ。