GEISAI#16

こんにちわ。
村上隆です。
GEISAI#16やります。
29歳までの若い人間限定のGEISAIね。
つまり、デヴューを願う連中、集まれ、、、って。

さて、今回のGEISAI審査員の特徴を申し上げます。
http://www.geisai.net/g16/examiner/

3人とも猛烈に優しい。そして若者の未来をポジティヴにクリエイト出来る人。

飯田さん、僕のデヴュー前からの知り合い。博士課程の発表会にも来てくれた。
高橋さん、ナディフ時代からの知り合い。六本木ヒルズに僕を紹介した人。
片桐さん。僕より20歳若いpixivのオーナー。一緒にギャラリーやってる。

飯田さん、高橋さん、片桐さん。全員、発表スペースも持ってます。 作品次第、プレゼン次第で、可能性は大きい。

基本優しい人たちです。 僕と逆。 僕は若者、もう信じてないから、鍛えなおさねば、叩き直さねば、と思ってる。

だから、ちょうどいいバランスだと思う。

僕はこのGEISAIを12年やって来て解った事がある。

それは、

  • 若者達の礼儀作法や生きる美意識の無さ、である。
  • 歪んだエゴの膨張、である。
  • 「dreams come true」という信心の行き過ぎ、である。

最初は個々人の無礼だとおもって、個々人に憤っていた。
挨拶しない、GEISAIで世話になった事、履歴に書かない、等
「じゃあGEISAI応募すんなよボケ」とか、その個人に憤っていたが違っていた。

そういう人間製造をしてしまった時代があって、その結果、無礼千万な連中が涌いてしまったのだ。

日本のアート界のアホぶりの根源をたどれば、教育の現場なんじゃないかとそう思って、いろいろリサーチし続けた。
美大がアホだ、予備校がアホだ、と思ってたが時代がそうさせた。

ネット界の無政府状態是認を盾に「なんでもあり」をアートとすり替えたり「なんでも反対」すりゃ、アーティストの立ち位置を担保出来ると無根拠に「反対」ばかりを唱えたり。
だいたい、アートの学校に行くのは普通の学習が出来なかった落ちこぼれだ。
つまり、バカだ。

バカはバカなりの謙虚さでもって、己の社会内の立ち位置をしっかり設定するべきなのに、バカの逆切れが今のアーティスト志望の若者に多いのは大問題なのである。

なので、とにかく、教育のし直し。

コレ、やります。

GEISAIの参加アーティストの皆さん。
心しておいてくださいね。

ここで一気にギアを変えるのだ。

GEISAIチアマン 村上隆